こどもが怖い絵を描くので心配..
絵の中に血がでてくる理由は?
お子さんがネガティブな絵を描き始めたら不安になりますよね。
そんな疑問に、元美術講師のmaki(@artstudiomana)がお答えしようと思います。

実際、働いている美術教室の生徒にもいました。
怖い絵を描く理由は、思春期のこどもの心に自我が芽生えてきた証拠。
成長過程だと受け止めると良いでしょう。
あまりに続くようであれば、カウンセリングや母子関係を見直す必要あり。
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目次
思春期のこどもが描く怖い絵とは?
こどもの描く絵は元気いっぱい、楽しい絵というイメージがあるかと思いますが、それだけではありません。
こどもは自分の心に素直ですので、ストレートに絵で表現してくるときがあります。
例えば、刃物や血が登場するグロテスクなシーン。
また、ドクロ、幽霊、悪魔、鬼などもよく描きます。
このように思春期のこども達は、おとながドキッとするような怖い絵を描くことがあります。
こどもが怖い絵を描く理由
思春期のこどもが怖い絵を描く理由は、自我の芽生えた証でもあります。
子どもが怖い絵を描く心理的な背景、それは子どもの心の内に新しい自我が芽生えてきたことを示しています。それも親とは違った自分だけの考えや価値観が芽生え始めているのです。こんなときは、親が言葉をかけても「別に…‥」などと言って無反応になりがちです。親としては戸惑ってしまいますが、じつは子どものほうも自分の変化に戸惑っていることが多いのです。
「絵が伝える子どもの子どもの心とSOS」p67
反抗期まっただなかだと、イライラもやもや常に葛藤してしまうことも。
それを絵に表現できるということは、ある意味素直な証拠なのかもしれません。
描くことで感情を発散できるメリットも。
怖い絵を描くことで、感情を発散できる効果もあります。
子どもたちは怒りや不満、心に受けた傷やショックなど、内面につのっていたものを絵にはきだすことがあります。それが不気味なイメージや、武器や闘いのシーンなど闘争的なモチーフだったりするのです。でも、こわい絵を描いたからと言って、むやみに心配する必要はありません。絵にはそうして描くことで、鬱積した感情を発散させ、安定をはかるセラピー効果があるのです。
「答えは子どもの絵の中に」p107
みなさん心当たりありませんか?
わたしはよく、イライラやストレスをそのままノートに書き出すことがあります。
誰にも見せられないような暴言を紙に書くとなぜか心がスッキリ。
そんな発散方法を、こども達は自然に絵の中で行っているのでしょう。
こどもが怖い絵を描いたらどうしたらいい?
もしお子さんが刃物や血などのグロテスクな絵を描いていたら、受け止めることが大切です。
親としては「絵を通して自己主張をしているんだな」と受け止めて、必要な対応をしてあげればいいのだと思います。ただ、このような絵ばかりが続くようなら、SOSの信号です。子どもの心が悲鳴を上げる理由はそんなに複雑ではないはず。
「答えは子どもの絵の中に」p107
自己成長していく過程だと捉え、認めてあげましょう。
あまり気にしなくてもいいことですが、もし暴力的な絵が続くようだったら、注意が必要です。
母子関係を見直してみたり、専門機関に相談してみるのもいいかもしれません。
まとめ
思春期のこどもが怖い絵を描く理由は、心に自我が芽生えてきた証拠。
暴力的な絵を描くことで、発散することができていることもあるので、成長過程だと受け止めてあげましょう。
絵に変化が見られない場合は、カウンセリングを受けた方がいいこともあります。
さらに詳しく知りたい方は、色彩心理研究家・心理学博士の末永蒼生さんの著書などがおすすめです。
中古本のみになりますので、販売されていない場合も。
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