実は絵を描いていた、詩人まど・みちおの「画集」を紹介。

まど・みちお画集「とおいところ」

こんにちは。

maki(@artstudiomana)です。

まど・みちおと言えば、「ぞうさん」を作詞した人と思い浮かべる方がほとんどでしょう。

そんな詩人のまどさんは、実は絵も描いていたのです。

今回は、詩人まど・みちおさんの絵や画集「とおいところ」をご紹介したいと思います。

まど・みちおの略歴

1909年山口県徳山町(現・周南市)に生まれる。
1918年9歳からは家族とともに台湾で暮らす。
1929年台湾で土木技術師として働きながら詩作。
1934年まど・みちおのペンネームで投稿した詩で北原白秋にみとめられる。
1946年終戦後日本へ帰り、神奈川県川崎市に居を構える。
1948年国民図書刊行会に勤務し「チャイルドブック」等の編集に携わる。
1952年童謡「ぞうさん」NHKラジオ「うたのおばさん」で初放送。
1959年国民図書刊行会を退社。フリーとなり、詩・童謡の創作に専念する。
1961年この年の春頃から数年間にわたり、絵画制作に没頭する。
1994年国際アンデルセン賞作家賞を受賞。
1995年「まど・みちお絵画展」(徳山市[現・周南市]文化会館)開催。
2014年死去(104歳)

まど・みちおと絵画制作

まど・みちお 「ぞう(さん)」 周南市美術博物館蔵

もともと幼い頃から絵を描くことが好きで、出版社に勤務していた頃は、編集していた雑誌に自分でカットを描いたりしていました。

集中的に抽象画を制作するようになったのは、出版社を退社し童謡に専念し始めてから初めての詩集を出版する間に位置しています。

その51〜55歳にかけて描き続けた抽象画の存在を知る人は、ごく親しい人だけでした。

長年、押し入れの中にしまわれたまどさんの絵は、近年になって少しずつその存在が知られ始めました。

作品点数

これまでまどさんは抽象画130点、カットやスケッチ350点以上を描いてきました。

1994年に『まど・みちお全詩集』の編纂者である伊藤英治氏によって、収集整理されています。

収蔵美術館

まど・みちおの絵画作品は、故郷である周南市美術博物館に寄贈されており、

常設展「まど・みちおコーナー」で鑑賞することができます。

周南市美術博物館

〒745-0006

山口県周南市花畠町10-16

まど・みちお画集「とおいところ」

しだいに

抽象画を描くようになりました。

せっかく描くなら、

何もこだわらず自由に描きたい。

この世のどこにもない世界、

この世にひとつきりの、

自分の世界を描きたいと思ったのです・・・・・・。

まど・みちお画集「とおいところ」/新潮社

2003年に出版されたまど・みちお画集「とおいところ」には、51〜55歳のときにコツコツ描かれた抽象画スケッチが納められています。

ところどころにも登場。

谷川俊太郎、江國香織、河合隼雄さんなどが解説しているので、さまざまな視点から読み解けるでしょう。

慣れ親しんだまど・みちおの詩も、抽象画と並べられると新たなイメージが湧き出てきて、より一層まどさんの世界に浸ることができます。

そして何より、作品がおもしろい

水彩絵具が幾重にも塗り重ねられ、削り取られて、空間を感じさせるマチエル。

作品は、心の奥深くあるいは宇宙にも見えてきます。

 

まど・みちお画集「とおいところ」

 

「何にもこだわらず自由に描きたい」

 

詩人だからこそ、詩を描くときは制限や理性が働くはずです。

同じ表現でもジャンルが違う絵画では、感覚の世界に没頭することができたのでしょう。

 

まど・みちお画集「とおいところ」は、純粋に描くことのおもしろさ表現を味わうことの大切さを思い出させてくれる一冊です。

興味のある方は、ぜひお手に取ってみてください♪

 

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