図工の授業で、こどもの集中力が続かない
最初は盛り上がるけど、途中から飽きている様子…

たしかに、こどもは飽きっぽいですよね;
そんな疑問に、元美術講師のmaki(@artstudiomana)が集中力を持続させるコツを書いていきたいと思います。
「忍法、小ネタ小出しの術」で、こども心をつかむべし!
目次
「忍法、小ネタ小出しの術」とは?

ネーミングはわたしが付けただけなのですが、内容はとてもシンプルで使い方も簡単です。
小ネタ、を、小出し、にするだけ。
別名「スモールステップ法」(by アメリカの心理学者 バラナス・スキナー博士)とも言われています。
集中力が続く「小ネタ小出しの術」の実践方法
「小ネタ小出しの術」(スモールステップ法)を使えるようになると、みんなが楽しみながら最後まで集中できるようなります。
- 完成イメージ図をつくる
- 工程をわける
- 集中力が切れそうなときに、小ネタを小出し
① 完成イメージ図をつくる
小ネタ小出しの術でとても大切なのは「完成イメージ図」です。
自分のお部屋に飾るというところまでイメージさせ、ゴールを定めます。
たとえば、棚を作る場合。
「みんなのお部屋には、どんな棚があったら素敵かな〜?こんなブックスタンドがあったらいいな〜と思う絵を描いてみよう!」
とイメージをふくらませます。
教科書を置く?コミックを置く?実現できなさそうなものでも全然OK!想像は無限大。
具体的なところまでつめるといいでしょう。
- 完成イメージ図は絵だけでも、文字だけでもOK
- どこに置きたいか、何を置きたいか、誰が使いたいか…(5W1H)を意識して書いてみる
イメージ図が完成したら、わくわくしながら作り始めることができます。
途中で諦めそうになっても、これがあれば目標までの道のりがつかめるので、最後までがんばれるでしょう。
② 工程をわける
完成イメージ図ができたら、ブックスタンドができ上がるまでのレシピを細かく分けます。
黒板でもいいですし、完成イメージ図に直接書いてもいいでしょう。
- 寸法をはかる
- のこぎりで切る
- ボンドで接着
- やすりがけ
- 色塗り
できた工程にはひとつづつ「チェック」していくと、達成感と道のりの目安になるでしょう。
作っていく過程で、
「のこぎりめんどくさ〜い!ペイントめんどくさ〜い!」
という声もたまに聞こえてきます。
そんなときは、②の工程をさらに細分化させていきます。
のこぎりめんどくさ〜い!に対しては、
「10㎝切るのめんどくさいよね〜、じゃあ1mmだけ切ってみよう!」
1mm切れたら「できたね!もう1mm」というように声かけしていくと、あっという間に10㎝切れてしまいます。
ペイントめんどくさ〜いに対しては、
「まずは、ここの面だけ塗ってみよう!」
塗り終えたら
「できたね!じゃあ次はここの面を塗ってみよう!」
と、ちいさく区切って声かえをしていくといいいでしょう。
③ 集中力が切れそうなときに、小ネタを小出し
長時間の作業では、集中力が持たないときがあります。
そんな時は、
「みてみて、こんなラメの絵具みつけてきたよ!」
と、小ネタを小出しにすると、目をキラキラさせて食いついてきます。
最初から小ネタを見せびらかしてしまうと、はじめから興味がそこへいってしまうので、ベストなタイミンで小ネタを小出しにするのが大切です。
まとめ
- 完成イメージ図をつくる
- 工程をわける
- 集中力が切れそうなときに、小ネタを小出し
上記の3つのポイントをおさえるだけで、むずかしそうな工作もやりきることができるでしょう!
教育現場はもちろん、ご家庭でもきっと役に立つと思いますので、ぜひお試しください。
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