こどもの描いた絵にどうコメントしたらいいの?
褒め方のコツはある?
そんな疑問に、元美術講師のmaki(@artstudiomana)が、夏休みの宿題の「読書感想」を例にあげて解説していきたいと思います。
「できたね〜!」とこどもを一度認めましょう。
作品についてはノーコメントで大丈夫。
作品の深め方は質問形式にしていくと、仕上がりがよくなっていきます。
目次
「すごいね!」「頑張ったね!」は手を抜いちゃう?

こどもに「お母さん(感想画)できた!!」と言われたら、「すごいね!」「頑張ったね!」という方もいるかもしれません。
ですが、頑張ってもないのに頑張ったねと言ってしまうと、こどもは「こんなんで褒めてくれるんだ」と思い、全力を尽くさなくなってしまうことも。
これくらいやってれば大丈夫、そうこどもが思ってしまうと手を抜くのに慣れてしまいます。
才能を伸ばしていくためには、とっさに言ってしまう「すごいね!」「頑張ったね!」は控えた方がいいでしょう。
こどもの褒め方のコツ
褒めてはダメなの?と言われることがありますが、そうではありません。
本当に素敵な絵だな〜と感じて褒めたいなぁと思ったときは、作品ではなく、その子がそう感じた気持ちやその子の視点を褒めてみてください。
例えばいつもだったら、
「すごいね!上手に描けたね」
と言うところを、
「そのシーンをこう描いた、あなたの視点はおもしろいね。」
と、その子の視点やその子の感じた気持ちを褒めてください。
すると、お子さんの感受性が刺激されて、作品もどんどん豊かになっていくでしょう。
作品の深め方

こどもが「できた!」と言ってきたら、一度認めてお話を聞いていきます。
「お〜できてきたね!どんなふうになったかな。」
「いちばんお気に入りポイントは?」
「どうして?」
「この色にしたのは何か理由があるのかな?」
聞いていくだけでもとっかかりができて、こどもは自然に「もっとこうしたいな」が生まれてきます。
もっと突っ込んでいく場合は、
「そういう理由でそこがお気に入りなんだね。そんな考えだったら、ここの部分もう少し詳しく描いた方が伝わってくる気がするけど、〇〇はどう思う?」
と問いかけたりもします。
具体的にクエスチョンを投げかけていくことで、こどもが自分自身の作品を理解することにつながり、自然に作品が深まりを増していくでしょう。
まとめ
こどもが作品を見せてきたら、できたね〜と認めてあげましょう。
絵を見て質問していくと、こども自身が答えを見つけ、自然に作品を深めていくことができます。
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